スピンフィルター

スピンフィルターとは強磁性絶縁体のトンネリングを利用してスピン分極電流を得る原理のことです。電子のスピンを利用したエレクトロニクス(スピントロニクス)の重要な基礎になります。

私たちのグループではペロブスカイト型Mn酸化物を障壁層としたスピンフィルター素子の研究を行っています。

スピンフィルター効果の検出(磁気抵抗効果の利用)

金属 / 強磁性絶縁体 / 強磁性金属接合では、FI層とFM層の磁化が平行な場合と反平行な場合で電子のトンネル確率が異なり、磁気抵抗効果が現れる。

スピンフィルターの原理

強磁性絶縁体を障壁層とする、金属 / 強磁性絶縁体 / 金属接合においては、障壁層の伝導帯の磁気分裂により、伝導電子のスピンの向きによってトンネル確率が異なる。この接合によってスピン分極電流を得ることができる。