寒剤費用

寒剤の価格は寒剤供給管理運営委員会の議を経て、財務担当理事が決定します。現在の寒剤価格は以下の表のとおりです。

寒剤利用負担金および共同利用設備利用料は、運営交付金・科学研究費補助金・受託研究費など、各種財源を使って支払うことができます。運営 交付金以外の外部資金での支払は、大学本部の意向により、毎年度4月から2月分までです。3月分はすべて運営交付金での支払になります。外部 資金での支払は、新寒剤供給webアプリケーションminette稼働後は全て事後に割り当てる方式になります。これは従前の液体窒素代金の財源割当 と同じ方法です。

この料金表は2024年4月1日の価格改定後のものです。2023年9月分までの液体ヘリウム、損失ヘリウムの単価は こちら を御覧ください。

寒剤利用負担金
区分 単位 単価
液体窒素、窒素ガス(液体換算) 1 L 46円
液体ヘリウム 1 L 282円
損失ヘリウム(液体換算) 1 L 5926円
ヘリウム容器賃貸 1日1本 433円
窒素容器賃貸 1日1本 222円
  • 使用量は月集計とします。
  • 液体窒素については料金単価に使用量を乗じた価格を各月の利用負担額とします。
  • 液体ヘリウムの課金の算定の詳細については、以下の ヘリウム価格について の項目を参照してください。
  • 容器賃貸については、当日中に返却した場合1日とし、その後午前0時を越える都度1日加算します。
容器配送利用負担金
区分 単位 単価
液体窒素容器配送 10 L以下の容器 片道1本 90円
液体窒素容器配送 10 Lを超え30 L以下の容器 片道1本 220円
液体窒素容器配送 30 L超の容器 片道1本 600円
液体ヘリウム容器配送 片道1本 300円
  • 使用量は月集計とし、料金単価に使用量を乗じた価格をそれぞれ月の利用負担額とします。
  • 液体窒素の配送サービスは液体窒素充填サービスを含みます。本サービスは往復での利用を原則とします。
  • 液体窒素容器は120 L程度、液体ヘリウム容器は250 L程度までのものに限ります。それ以上大きな容器は人員の都合上配送できません。
ヘリウム価格について

液体ヘリウムの価格は、

  1. 研究室で使用した液体ヘリウムの量
  2. 回収できずに逃がしてしまったヘリウムガスの量
から決定されます。夫々に上記単価を掛けたものが課金されます。

研究室で使用した液体ヘリウムの量

研究室で使用した液体ヘリウムの量は、以下の式で表されます。

\[ \sum_{各ヘリウム供給} \frac{ (搬出時容器重量 - 搬入時容器重量) \cdot 供給量計数}{液体ヘリウム密度} \]
供給量計数は以下の通り定めています。これは過去の供給実績から、77 K容器への充填は、4.2 K容器への充填に比べて移送ロスが多くなることが わかっているためです。

液体ヘリウム温度からの充填
1.00
研究室所有容器への予冷を含む充填
1.04
LTM容器への予冷を含む充填
1.11
回収できずに逃がしてしまったヘリウムガスの量

研究室で使用され気化したヘリウムはセンターに回収されて、ヘリウム液化機で再度液化して供給されます。ユーザには原則として100%回収する ことが求められています。回収しきれなかったヘリウムガスに対しては、損失ヘリウム料金が課金されます。液体ヘリウム1 Lが気化すると常温大気圧 で0.750 m3になります。損失ヘリウムの量は以下の式で、液体量換算として求められます。

\[ (研究室で使用した液体ヘリウムの量 - 研究室保有液量の増分) - ガスメータ指示値の増分 \times 0.750 \]

寒剤利用負担金 2024年3月分まで
区分 単位 単価
液体ヘリウム 1 L 326円
損失ヘリウム(液体換算) 1 L 6642円