汲出での利用

液体窒素は、北部構内低温物質管理部門液化棟に設置してある液体窒素タンクから、自分で汲出して利用することができます。 汲出のマニュアルは、汲出装置周辺に置いてありますので、参考にしてください。判らない場合は液化棟スタッフにお気軽にお尋ねください。 また、以下のことに御注意ください。

  • 内面がガラス製の容器は使わないでください。液化棟の汲出場では、金属製ノズルから噴射する液体窒素を容器に入れる必要があり、 ガラス製容器は、容器破損・ガラス飛散の危険が伴いますので、禁止しています。漏斗状器具を容器口へ挿入しての汲出作業で あっても、汲出装置を使ってのガラス容器への注入は禁止しています。
  • 汲出は原則として 液化棟立入可能時間内 に行なってください。また、50 L以上の窒素容器を持込んで充填する場合は、正午以降にしてください。研究に緊急に 必要な場合は、職員までお申し出ください。
  • 汲出をするためには、LTMが発行する液体窒素カードが必要です。液体窒素カードの新規発行を希望する場合は、メイルか電話でご連絡の上、 液化棟1階116室までお越しください。御希望により学内便で送付することも可能です。
  • 液体窒素カードを紛失されますと、悪意の拾得者によって当該研究室のアカウントで無制限に汲出がなされるおそれがあります。 管理には御注意ください。
  • 汲出中は安全のためその場から離れないでください。またバルブや汲出管は丁寧に扱ってください。
液体窒素取扱の注意

液体窒素は超低温液化ガスであるため酸欠、爆発、凍傷などの危険性があります。換気及び運搬には充分注意を払ってください。

北部構内汲出場所の換気扇は汲出操作に合わせて自動的に動作しますが、念のため換気扇の作動状況には注意を払ってください。

乗用車等、室内が密閉状態になる車両での運搬は、酸欠の恐れがあり大変危険なため避けてください。已むを得ず乗用車等を使用 する場合は、運搬中、常に窓を全開にしてください。

自転車等、容器が転倒する恐れのある車輌での運搬は行わないでください。

液体窒素容器について

新たに使い始める液体窒素容器は、新品・中古を問わず、断熱性能試験を実施されることを強くお薦めします。方法は取扱説 明書にある筈ですが、不明な場合は当部門にお問合せください。

密閉できる容器(自加圧可能容器)の場合には、5年毎に容器再検査を実施して刻印を施すことが法令によって容器所有者に義務づ けられています。容器再検査で行なう試験は、断熱性能試験と気密試験です。また再検査の年限は製造年や容器の形式によって 変わることがあります。なお、検査業者の紹介は当部門でも可能です。