寒剤費用値上げの予告

低温物質管理部門
2022年5月13日
寒剤利用者の皆様

この文書の内容は実施されません。代替措置についてはこちらを御覧ください。


この文書は同内容を、ヘリウムを使用する研究室の代表者と連絡担当者にメイルでお送りしています。重複は御寛恕願いま す。

今年度の寒剤利用者負担金、特にヘリウム代金を、4月1日からの利用分に遡って大幅に値上げさせていただく予定であり、予めご案内申し 上げます。

コロナ禍による海上輸送の停滞、原油天然ガス等のエネルギー資源の高騰、ロシアのウクライナ侵攻に伴う各種資源のさらなる高騰を受け て、寒剤(液体ヘリウム)の製造原価が昨冬来上昇し続けております。直接的には原料であるヘリウムガス価格の高騰、液化に必要な電力料金の 高騰の形で現れ、現時点ではどこまで上がり続けるのか推定することすらできない状況です。そのため、現時点で価格を定めることはせず、ウ クライナ侵攻の影響が電力料金に反映される初夏まで様子を見定めてから、今年度の利用者負担金を設定します。

夏に決定される新価格をお知らせするまでは、4月以降の寒剤利用者負担金が旧価格のまま表示されることとなりますが、 新価格の設定と同時に4月以降の利用分すべてに対して新価格が適用される = 高くなることとなりますので、価格変動に対応できる予 算確保をしておいていただくようお願いいたします。現行制度では前期(4月-9月)の利用者負担金の支払いは、10月初旬に各利用者による登録 財源への負担金の割り当てをしていただいてから、行われます。その財源割り当て期間の終了までは前期のすべての利用について、財源の割り 当てを変更可能です。また手元に利用料金の記録を残される場合には、新価格が設定されるまでの期間に表示されている金額は旧価格によるも のである = 実際より安いということに御留意ください。

電力料金100%増、ヘリウムガス15%増と想定した場合の概価

新価格の信頼できる推定をすることはできませんが、価格変動の目安として、電力料金が100%増、ヘリウムガス代が15%増となったと想定し た場合の価格見込みは以下の通りです。あくまでも想定ですので、これ以上にならないと保証することはできませんが、想定を超える事態が発 生した場合には遅滞なく再度のご案内をさせていただきます。

液体ヘリウム
250 円/L (現行価格 178 円/L)
損失ヘリウム(液体換算)
3600 円/L (現行価格 3129 円/L)

これら以外の品目(液体窒素、賃貸容器、配送)についてはヘリウムほどの大きな価格変更は予期しておりませんが、設備維持費用の上昇を 反映した軽微な価格変更を行う可能性はあります。

何分過去にない事態ですので、よろしく御諒承ください。


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