液体ヘリウム供給の前提

液体ヘリウムを使用するには、回収配管に接続し、回収量を測定するガスメータを設置する必要があります。これらについては、LTMまで 御相談ください。

液体ヘリウムの供給は予約制です。寒剤供給webアプリケーションminetteから予約し、配送を受けるか、または直接引取においでください。 予約は供給を受けたい日の前営業日の15時迄にお願いします。

ヘリウムは稀少な資源です。利用後のガスは必ず回収してLTMにお返しください。回収を行なわない研究室には原則として供給しません。 回収については 別途説明 していますので、そちらをよくお読みください。

申込

液体ヘリウムを利用する旨LTMで登録された研究室に対しては、minetteのトップ画面の「寒剤供給申込・取消」欄に「液体ヘリウム」というボタン が出ますので、それを押して進み、必要事項を記入して申し込んでください。

研究室所有の容器で供給を受ける場合は、供給を受けたい日の朝9時までに、容器をLTM液化棟に搬入してください。遅れると供給できなくなり ます。特に内部の液体ヘリウムが無くなってしまっている場合や、容器の温度が上がっている場合は24時間以上の予冷が必要です。事前に充分余裕 を持って搬入してください。配送の場合は出来るだけ前日までの便を御利用ください。

研究室所有容器への液体ヘリウムの充填状況は、minetteの自研究室の液体ヘリウム申込一覧の状態欄によって確認できます。

accepted
申込を受け付けました。
late
刻限を過ぎても容器が搬入されていません。
carried in
容器搬入を受け付けました。
filling
充填作業中です。
ready
充填が終了し、搬出が可能です。
canceled
キャンセルされました。

LTMの貸出容器を利用する場合は、当日中にLTM液化棟に来所の上、容器置場の貸出容器を搬出してください。予約日の翌営業日0時を過ぎると、予約は キャンセルされ持ち出せなくなります。御注意ください。

容器の搬入・搬出

液体ヘリウム容器は、LTMに搬入する時と、LTMから搬出する時、計量の手続が必要です。容器置場に重量計とPCを備えていますので、それを用いて 手続をしてください。判らないことがあれば、奥の116室までおいでください。

搬入手続
  1. 容器を重量計に載せてください。脱輪していないか確認してください。
  2. PC画面上のブラウザの「容器搬入」を押してください。
  3. 容器の欄がアクティブになっていることを確認し、バーコードリーダで容器に貼ってあるバーコードを読取ってください。この時、 バーコードリーダを容器に押し付けると重量計測に誤差が発生しますので、容器から離して読取ってください。
  4. 重量が表示されたら「進む」をクリックしてください。
  5. 研究室所有の容器の場合は、供給の申込がないと搬入できません。LTM容器の場合は、搬出記録がないと搬入できません。これらのエラーが 出た場合は、LTMスタッフに御連絡ください。
  6. 容器の内容液量の推算値が0L以下の場合は、要予冷扱いになります。この場合はLTMスタッフに御連絡ください。容器がまだ冷えている場合は 緊急に充填すれば無駄が少なくなりますので、御協力ください。夜間や休日の場合は、メモを添付してください。
  7. 「記録しました」というメッセージが出れば手続は完了です。
搬出手続
  1. 容器を重量計に載せてください。脱輪していないか確認してください。
  2. PC画面上のブラウザの「容器搬出」を押してください。
  3. 容器の欄がアクティブになっていることを確認し、バーコードリーダで容器に貼ってあるバーコードを読取ってください。この時、 バーコードリーダを容器に押し付けると重量計測に誤差が発生しますので、容器から離して読取ってください。
  4. 重量が表示されたら「進む」をクリックしてください。
  5. 容器〜を搬出する注文を選択してください、というメッセージが出ますので、液体ヘリウム供給注文を選択し、右欄の「この注文で搬出する」 ボタンを押してください。LTM容器の場合は特に多数の注文が出る場合があります。
  6. 「記録しました」というメッセージが出れば手続は完了です。
容器について

研究室所有の容器については、以下のようなことをお願いしています。御協力ください。

  • 初めて供給を受けようとする液体ヘリウム容器はLTMに登録する必要があります。LTM116室のスタッフに申出てください。容器の登録が完了 すると識別のためのバーコードシールが貼られます。
  • 容器を登録するときは、液面液量換算表を提出してください。
  • 液体ヘリウム容器は、原則として汲込口を内径14 mmとし、回収口を外径12 mmとしてください。
  • 容器の予冷は、利用者各自が行ってください。
  • 容器に真空漏れがある場合は、供給しません。
  • あきらかに予冷不足と思われる容器やソフトバキュームとなった容器の場合は、LTMの判断で供給を中止します。
  • 液体窒素シールドのヘリウム容器には供給しません。
  • 容器内は常に4.2Kに保ち、なるべく液体ヘリウムを枯らさないでください。容器の底から数cm以上液体ヘリウムを残しておくように心がけて ください。室温のヘリウムガスを容器に充たしたまま長時間放置すると、 容器の断熱が悪くなり使えなくなることがあります。
  • 新しく液体ヘリウム容器を購入する時はLTMにご相談ください。
  • 内容液量の推定には容器の重量およびその差を使用しています。容器を改造したりすると重量が変わり、供給量の算出に誤りが発生しますので、 事前にLTMへご連絡ください。
  • 充填した容器の運搬の際には、ヘリウムガスを回収するためガスバッグを繋ぐことを推奨します。 ガスバッグは各研究室で用意・管理され、 定期的に点検されることを推奨します。
容器の貸出

LTMには共同利用の液体ヘリウム容器があり、常時充填してあります。液体ヘリウム供給申込の際に、貸出容器を使うことを指定すると、借りる ことができます。その際、所定の容器賃貸料がかかります。

容器を運搬する場合は、振動を極力与えないようにし、大きな衝撃を加えたり転倒させたりする事がないように、細心の注意を払ってください。 使用終了後は、速やかにLTMへ返却してください。なお、LTMの容器を長期間貸し出すことも可能です。御相談ください。

LTMの容器は常時5L以上の液体ヘリウムを残すようにし、絶対に空にしないでください。空での返却が続く場合は貸出を停止する場合があります。